父親のノート PC に Debian をインストールした

事の起こり

親父のメイン PC がウィルスにやられた。
ウィルスというよりはエロ系の画像がデスクトップにしつこく表示されるジョークソフトみたいな感じなのだけど。
父はかなりのリアル堅物なのでエロ系のサイトみてたとは思わない。

やられたことは

1. startup に外部の url を表示させるための起動コマンドラインが登録される。
2. タスクスケジューラから 5 分おきに上記の startup を監視して無くなっている場合は再登録する。
3. IE の閲覧履歴も消されていたような気がする。(追記 2014-05-19)

といった挙動をしていたみたい。これ以上くわしいことは調べていない。
どこから入ってきたのかも分からない。これ、やろうと思えばもっときついこともできたはずだよね。こわい。

本人はウィルス対策ソフトあるから大丈夫だと思ってたみたいだけど、これであんまり関係ないことが分かってくれたことだろう。
ずーっと意地になってシングルクリックを使っていたのだけど、今回の件でやっとダブルクリックに戻してくれた。

そして、おそらくこの件が関係あるのだろう Windows XP が入っているノート PC を持ってきて、これにも Debian をインストールしてほしいと言ってきた。
今まではウィルス対策ソフトがないから不安だとか、無料のソフトはあやしいとか、古典的な企業勤めの長いおじいちゃんみたいなこと言ってたのに。

インストール + 運用計画

# 前回のとほとんど同じ構成で。

ノートだけど外出時に使わないで父の寝室用として使う。
debian wheezy を usb メモリの net installer から。指示されるデスクトップ環境で。
web メールもあるので web を見ることができればよい。ブラウザは Chrome
root のパスワードは教えない。
管理用の自分アカウントを作る。sudoers
ssh サーバでリモート管理できるようにする。

父親用のアカウントを作って gdm から自動ログインする。
google アカウントとは接続しない。
etc だけ weekly で backup する。
office ソフトを一通り使いたい。
debian のメジャーバージョンアップに追従する。
自分で使ってるファイルの backup は usb メモリに自分でやってもらう。

sudo dpkg-reconfigure exim4-config

exim の配信を Maildir 形式に

追記:
gnome のソフトウェアの更新機能だと root パスワードを聞かれてしまうので cron-apt, anacron を追加でインストール。

/etc/cron-apt/action.d/5-install ファイルを追加:

autoclean -q -y
upgrade -y -o APT::Get::Show-Upgraded=true

インストール直後の確認内容

chromeyoutube が見える。聞こえる。
日本語入力可能。
weekly backup の動作。
apt の更新がパスワードなしで動作する。
無線 LAN で自宅内ネットワークに入ることができる。
office ソフトの簡単な動作確認

定期的な手作業 (一ヶ月程度)

sudo aptitude full-upgrade

不定期の作業 (debian の major upgrade)

/etc/apt/sources.list を書き換えて

sudo aptitude full-upgrade